妊活・妊娠中に葉酸はなぜ必要?摂取量や期間、サプリの選び方
妊活、妊娠中の女性にとってとても大切な葉酸。母子手帳にも葉酸について書いてありますが、どうして妊活、妊娠中に葉酸を飲むといいのでしょうか。
また、いつからいつまで飲めばいいのか。量はどのくらい飲めばいいのか。初めての妊活、妊娠中の人にとっては、よくわからないことも多いと思います。
ここでは、妊活、妊娠中に葉酸が必要な理由や葉酸のとり方、サプリの選び方など、葉酸の基礎知識をご紹介します。
妊娠中に葉酸が必要な理由
欧米を中心とした海外の疫学研究では、ビタミンBの一種である葉酸を摂取すると二分脊椎症や無脳症などの「神経管閉鎖障害」の発症リスクを下げると報告されています。
以前は諸外国と比べて「二分脊椎症」の発症率が少なかたのですが、平成11年の厚生科学研究で二分脊椎症の発症が増加傾向にあると報告され、現在では母子手帳にも葉酸の必要性が書かれています。
葉酸はいつからいつまで摂取すればいい?
神経管閉鎖障害のリスクを減らすためには、葉酸をいつからいつまで摂取すればいいのでしょうか。
先天性の異常は妊娠直後から妊娠10週に発生し、中枢神経系は妊娠7週未満で発生するといわれています。そのことから、妊娠が分かってからでは遅いので、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間は葉酸を摂取することが推奨されています。
また、葉酸だけではなく普段の食事から、ビタミンなどの栄養をバランスよくとることも大切です。
葉酸の1日の摂取量
厚生労働省では
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に提言することが期待できる
としています。
葉酸は野菜を350g程度摂取すれば1日0.4mgの葉酸を摂取することができるといわれています。野菜から摂取する場合、葉酸は加熱調理によって失われ、実際に体内に吸収される葉酸の量は0.4mgに満たないといわれています。なので、葉酸のサプリメントから1日0.4mgの葉酸を摂取することを厚生労働省では推奨しているのです。
また、葉酸をたくさんとればいいというわけではなく、1日に1mg以上を摂取するとビタミンB12欠乏の診断をしにくくなってしまうので、葉酸のとりすぎにも注意しましょう。
合成の「モノグルタミン酸型葉酸サプリ」を選ぼう
葉酸サプリを選ぶときに注意しないといけないのが、その種類です。葉酸サプリには「モノグルタミン酸型」と「ポリグルタミン酸型」の2種類があります。
一般的に、「天然葉酸!」とうたっているサプリメントはポリグルタミン酸型、「合成葉酸」がモノグルタミン酸型である場合が多いです。消費者心理として、赤ちゃんのためには天然の葉酸のほうがよさそうに思いますが、実は厚生労働省ではモノグルタミン酸型の葉酸を推奨しています。
天然のポリグルタミン酸型葉酸は消化された後、ポリグルタミン酸型となって体内に吸収されます。その吸収率は50%ほどだとされています。それに比べて合成葉酸であるモノグルタミン酸型は、体内吸収が85%もあるのです。
きちんと規定量の葉酸サプリを摂取しているのに、体内に吸収されていないのでは意味がありません。葉酸サプリを選ぶときは「天然」という文字に惑わされずに、モノグルタミン酸型の葉酸を選ぶようにしましょう。
葉酸まとめ
葉酸の必要性が示されたのは最近のことなので、葉酸の大切さを知らなかった人も多いと思います。
私も第1子のときは葉酸というものの存在を知りませんでした。母子手帳に書いてあるとはいえ、母子手帳がもらえるのは妊娠が分かってから……。妊娠の1ヶ月前から飲む必要があるので、母子手帳に書いてあるのを知ってからでは遅いんです。
第1子は元気にすくすくと育ってくれたのでよかったのですが、第2子妊活中の今は毎日葉酸サプリを飲むようにしています。障害が見つかってからでは遅いですからね。少しでもリスクは減らしたいと思っています。
葉酸は赤ちゃんが元気に生まれてくるのにとっても大切なものです! 「あのとき飲んでいれば……」と思ってからでは遅いんです。妊活中の人は妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間、モノグルタミン酸型の葉酸を1日0.4mg(400μg)サプリからとるようにしましょう。
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- 神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)
- 二分脊椎症について(日本二分脊椎症協会)
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